<刀 銘:九州日向住国広作/天正十八年庚寅弐月吉日平顕長(号:山姥切)> ・安土桃山時代 ・堀川国広 作 ・重文指定日 1962.06.21 ・個人(千葉県)所蔵 1590年2月に堀川国広が、足利城主・長尾顕長からの依頼で長船長義の一振りを写した刀であり、国広の最高傑作といわれている。 1586年に北条氏康より顕長が拝領した長船長義が本歌山姥切といわれているが、 「山姥切」の逸話については両刀にあり、どちらの呼称であるのか現在も不明である。 小田原北条氏に仕えていた長尾顕長は小田原城が落城し、領地と共に 北条家の遺臣・石原甚五左衛門に没収された。 石原が信州へ下る際に、産気づいた妻を道中の山中…