1929-1977。美術評論家。
「キッチュ」という概念を用い、マンガなど大衆芸術を論じた。
評論家の「石子順」とは別人。本名・木村泰典。
1953年東京大学経済学部卒、同大学院を経て1955年同大文学部美術史科に学ぶ。
結核療養後、1956年静岡県清水市の鈴与株式会社に入社、勤務のかたわら美術を中心に文学、映画、マンガを対象とする批評活動に携わる。
1966年上京、批評活動に専念する。
1977年病没。享年48歳
主な著書に『戦後マンガ史ノートISBN:4314006455 』『マンガ芸術論』『俗悪の思想』『現代マンガの思想』『表現における近代の呪縛』『小絵馬図譜』キッチュの聖と俗』『子守唄はなぜ哀しいか』『ガラクタ百科』ほかがある。