趣味無し人間の唯一の趣味らしきものが「読書」であるとどこかで書いた。 読書といっても現役時の仕事に関わる(主に社会科学系の)読書ではなく、その対象は時代小説(人文系)であり、突き詰めていうと本の世界を旅する「歴史旅」が趣味なのである。 もう少し空想的・情緒的に説明を加えると、本の世界に浸り、時空を超えて過ぎ去った時の流れをさかのぼり、その時代の息吹を感じながら、その時代を生きた人々に思いを馳せ(人がどのように生き、どのように死んだか…)、「歴史を旅すること」といえようか。 そしてそれは、本の世界に入ることと併せて、歴史の現場を訪ね、歴史の主人公が歩いた道を辿ってみることにより、より実感的に体感…