今から半世紀前の高校生の時に受験した電気工事士試験。 その実技試験は随分前から机の上での試験に変わったが、その頃は畳一畳ほどの木の板壁に2人の受験生が同じ課題の配線を施していく方式だった。今では家の中の配線がむき出しの家もないので、イメージできない方も多いと思うが半世紀前は主流だった。 試験は配線図のみ示され、それを与えられた材料で板壁に実際配線する。問題は配線図だけだが、出来上がりの完成図はこんな感じだ。 まずは、ガンガンと碍子を上下平行に横に打ち込み、電線をバインド線で止めていく。上が終わり下に電線を張ろうと電線を手繰った時、まさかの事態に頭が真っ白になった。なんと手繰った電線が隣の奴の碍…