変圧器は一般に,高圧巻線と低圧巻線がそれぞれ単独に,必要な容量の巻線から構成される。 単巻変圧器では低圧巻線を高圧巻線と共有することに特徴がある。 この場合,一般の変圧器に比べ,変圧器の自己容量は低減する。高圧側電圧 500 [kV] と低圧側電圧 275 [kV] の場合には,別巻線とする場合に比べ,自己容量が 0.45 倍*1となる。 内鉄形変圧器は,一般には,鉄心を先に組み立てておき,これに巻線を挿入した後,上部ヨークを組み立てる構造である。 変圧器の鉄心材料は,透磁率が大きく,飽和磁束密度が大きく,鉄損が少ないけい素鋼板が用いられ,渦電流損を減少させるために成層構造になっている。 大形…