みずからをわたくしと呼んだのには驚いた。作業後もお互いに「ごきげんよう」とあいさつをかわしている。(本文より) 『神に守られた島』が頻出だった著者の 8/23に発売された評判の作品ですわ。 名門女学校に通う今でいう中3が主人公。 大戦末期から戦後の満州がおもな舞台だ。 戦争の余波もあり可憐な制服はなくなり 列車通学は禁じられ、鉛筆すら持たずに ひたすら軍のための作業に追われる日々。 それでもお国のためにとがんばる彼女は 身の毛もよだつ計画の片棒を担がされる。 自分が何をしているか自覚もないままで。 まぁ、序盤はこんな感じのストーリーだ。 素材文に使えそうな箇所は少なめな印象。 強いて挙げると非…