ついさっき、蝉が鳴いた。もう10月も終わるというのに。 暑いし寒いしでめちゃくちゃだが、『相棒』があるおかげで曜日感覚だけは確かだ。 『相棒 season23』第2話も面白かった。脚本は前編に引き続き徳永富彦さん。 今週のベストフックは、事件現場近くにあった血痕がケガによる出血ではなく吐血だったこと。そこから6年前の事件と関連する人物が浮上し、犯人に辿り着く流れが美しい。常道捜査をする存在として捜査一課を立てつつ、フックを盛り込んで特命ネットワーク&フットワークの独自性を描く。プロだなあ。 特定の人物に罪を着せるためにしては雑多な遺留品(おにぎりの包装、紙おしぼり、試食品の入った袋)が現場に残…