食事(香の物) その弐 「チョトツモウシン チョットモウシン」 Aくんとイノシシの噺(ハナシ)。 なんと、「先日、裏山でイノシシと出くわした」、とAくん。いったい、彼は、どんなトコロに住んでいるのだ。しかも、夫婦(メオト)イノシシズだったらしい。奥さんイノシシは、優しそうな佇まいであったようだが、旦那さんイノシシは、やたらとデカくて黒くて筋肉質。出くわした瞬間、おもわず反射的に、Aくん、絶対に勝ち目なんてあるはずもないのに、両手をグッと握りしめてファイティングボーズをとった、という。 「それ、ダメでしょ、完全に夫イノシシを挑発している」、と私。すると、「勝てるような気がしたんだよな~」、とAく…