東京の秋葉原に行って光彦が携帯を買って帰る途中で路上で若い女性が倒れた事から、この本は始まります。 舞台が、兵庫県の淡路島で、この島が「国生み」神話の最初に生まれた島である。 「国生み」神話とは「古事記」に書かれている、男神のイザナギと女神のイザナミ の出会いからの物語です。イザナミとイザナギは、まず淡路島を造り、それから 四国を造ったとされている。 この小説には淡路島の風物がふんだんに盛り込まれていて、風景、人物、伝説、伝承文化など、「国生み」の島らしく淡路島の特徴が色濃く書かれています。 たとえば、「団子ころがし」「モスケ」「牛頭天王)などなど また、淡路島には、桓武天皇が立てた常隆寺とい…