価値観の多様性。包摂と排除の原理。共同体で異端視されるものが自己の存在証明だとしたら? 主人公が大切にしてきた事は一般社会においては隠すべき部位であり周囲に理解者を得ることは難しかった。 それ故、他者から理解を得ることが主人公にとって生きる全てであり、その結果投獄されてしまう。 厳しい刑務所内の生活の中で、自己の存在理由、人生の実存について省察を深めていく。 ブットンだ刑務所の描写が克明に描かれていてとても面白いのだが……ラストは変な方向へ捻じ曲がる。 更生プロジェクトの一環としてグループ制作をする事になるのだが何故かノベルゲー制作とか言い出す。 これ延期せずに発売されてたら11月はノベルゲー…