4月11日の授業後、僕と隼人は生徒会運営委員会集会室に向かっていた。しかし、学校の教室から思いのほか遠くて焦っていた。学院に隣接して、学院の敷地の何倍もあるかという帝都電力工業技術研究所があるのは知っていたが、学院の生徒会運営委員会集会室が研究所敷地の会議棟にあることを知ったのは、つい先ほどのことだ。 この研究所は、広い敷地にいくつかの研究棟があり、どこかの総合大学か小さな学園都市といった規模があり、その中でも、公会堂ホールと会議棟はひと際大きな建物であった。会議棟は鉄筋コンクリート造20階建ての展望棟を兼ねており、町で一番の高層建築だ。その4階を学院生徒会関係のフロアーで占めていた。ちなみに…