2/1 朝、会社への道中に感じた妙な暖かさは、昼に外に出たときにもまだ残っており、あるいは朝よりもさらに存在感を増しており、〝少し寒めの春〟といわれればそんな気もしてくるほどだったが、夜になって会社を出る頃にはすっかり冬らしい寒さを取り戻していて、惜しいようなうれしいような妙な気持ちになった。妙な気候というのはこちら側の気持ちまで妙にさせる。夜、同居人と集合した際にも天気の話になったが、朝が妙に暖かかったというのは同居人も首肯するところであったものの、昼も同じように暖かかったという僕の証言にかんしては異議申し立てがあり、同居人いわく昼には既に寒かったとのことである。 2/2 病院に行くための有…