『空』(くう)について 空(くう)という言葉から、空虚(くうきょ)という言葉が浮んできます。自分は高校生の頃、どこか心のなかに空虚感のようなものを感じていました。思えば、自分という小さな殻に閉じこもっていたのです・・・・。 それが社会人となり、ふと、「般若心経」に出会ったのでした。その「魔訶般若波羅蜜多心経」は、亡き父が持っていた『御嶽山肝要集』のなかにも載っていました。そして、ようやくというか、この歳になり、「般若心経」について自分なりに考えてみようと思いました。 『般若心経の読み方』ひろさちや著より。 あらゆる物質的存在は空にほかならず、空がそのまま物質的存在にほかならない。物質的存在がす…