「『ヌンペ王国の紅茶王国』の話をするね」 近所をぶらぶらと散歩していると、不意に息子がこう言い出した。 始まったな、と思った。空想設定シリーズだ。 うちの息子がよくやるやつ。 sister-akiho.hatenablog.com sister-akiho.hatenablog.com 「紅茶王国にはね、紅茶がいるの」 「そりゃそうでしょう。いや、日本語としては、紅茶があるでしょう?」 「違うんだよお母さん。紅茶がいるんだよ」 「ちょっと待って。君が言っている紅茶って、アレでしょ、お湯に浸けてチャッチャッてやったら美味しいお茶ができるアレのことでしょう?」 「違うって。紅茶っていうヒト、……違…