立原真理子展『帳と青』。2016.7.9~19。Hasu no hana。 作品として目の当たりにすると、この場所に風景があることに、納得がいくというか、これまで、どうして誰も気がつかなったのだろうか、といった気持ちになる。 網戸に刺繍糸で、「絵」が描かれている。 もし、実際に利用されたとしたら、そして、その向こうに庭があるとしたら、風景が重なるから、さらに不思議な気持ちになれるのだと思う。 そして、蚊帳が広がり、その表面にも「風景」が広がる。 『蚊帳の中に横たわり、その深い青緑色の境界線を眺めていると 渺茫たる奥行きが浮かぶ 川のこちら側にいる時、あちら側は果てしない』(作者の言葉) 『近年…