「落語とはなにか?」と問い 「業の肯定を前提とする一人芸である」と言ったのは立川談志さんだそうだ。糸井重里さんのエッセイ「今日のダーリン」より。 そうすると「業」とはなんなんだということにもなるが、これはもともと仏教の「カルマ」からきているらしい。 恐れ多いけど、ぼくなりの言い換えをするなら「善いも悪いも含めて人がやっちまうこと」かなぁ。 落語のなかによく出てくるセリフに、「しょうがないねぇ」というのがあるけれど、それが「業の肯定」を表しているようにも思える。 植木等さんの歌った「スーダラ節」(作詞・青島幸男)には 「わかっちゃいるけどやめられねぇ」という歌詞がある。 生真面目な植木等さんは僧…