「管仲はなんで王を助ける才がないとされたのでしょうか?」 「志があって才があって学があって、そのうえで王道というのはすることなのです。 志がないならば、孟子が伊尹について、天下のことを自分のことのように責任を感じる といったようでなくてはなりません。 才がないというのは大事をとりなすことができません。 学がなければ、志と才があっても、利益ばかり考えて大道を為すことができません。 管仲が、単に管仲であるというだけでしかなかったのはこういうわけです。 もし管仲が、湯王、武王の道を知っていれば、これは伊尹でしょう。また、魯斎という学者が心法について『まず実学があって実徳がある。実徳があるときは、実材…