竹田人造 氏のAI法廷のハッカー弁護士を読んだ。読む前はミステリー寄りの作品かと思っていたのだが、実際にはSF寄りの小説だった。「あかさたな」とは何なのかという大きな謎が4つの短編にわたって存在しているが、理詰めで解けるようなものではなし、ミステリー的な謎があるのはCase 2ぐらいだった。この本には4編収められていて、それぞれのタイトルは「Case 1 魔法使いの住む法廷」、「Case 2 考える足の殺人」、「Case 3 仇討ちと見えない証人」、「Case 4 正義の作り方」となっている。多分近未来の日本が舞台で、その頃は裁判官がAIに置き換えられだした直後の時代設定のようだ。AIが裁判官…