初めに、ある話者(=テレビ芸人など)がリンゴを指さしながら「これは バナナです」というのは一見ナンセンスなことですが、不思議とその会場や共有空間の中では、あえて誰もその誤り・間違いを指摘しないです。 その場にいて笑っている人達もあえてその誤り・間違いを指摘しないですし、指摘しないことが笑いのキモになっているともいえます。 これは、明らかな誤り・間違いをも共有することで「内輪の笑い」を誘っているのですね。 つまりそれは、あえて誰もがその誤り・間違いに気づいていても、そのことを指摘しないことで、この世の中であらゆる不条理や理不尽がまかり通っていることを象徴的に受け入れていることになります。 ※では…