2021年5月21日。 ほとんど床に付していた。旅先で病に襲われることの心細さたるや筆舌に尽くし難い訳であるが、いま僕は西成で暮らすという死出の旅の真っ最中であり、生き方の転換に挑まんとする人生の分岐点を旅している。つまり、大変に不安なのである。 昨日から続く、頭痛や手足の痺れは、その勢いを保ち続け、どんよりと曇った外に出向くこともままならず。 当初は、本日で「パークイン」を出る予定であったが、一泊延泊を受け入れてもらい、ずっと横になっていた。 茜さす部屋の壁。何も考えたくない時ほど、何かを考えてしまう。その思考をより具体にすればするほど、さっぱりパッとしない明日しか思い浮かばない。 偶には怖…