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第一分析

(一般)
だいいちぶんせき

操体は、医師橋本敬三が昭和初期に高橋正體術に出会ったことからはじまる。日本には古来から骨法のように「痛くないほうに動かして、瞬間急速脱力に導き、骨格を矯正する」というものがあった。初期の操体はまさに正體術と酷似していた。対になった二つの動きを比較対照(例えば首を左右に捻転し、どちらが楽なのか、辛いのか選択する)し、楽な動きの可動極限で動きを2〜3秒たわめ、瞬間急速脱力に導く。2回から3回繰り返す。

楽な動きか、辛い動きかの運動感覚分析を行うもの、橋本敬三医師が85歳で引退するまで行っていた「楽な動き」をききわけさせる分析法を「第一分析」と呼んでいる。
操者が動診、操法、脱力のタイミング、回数は操者が指示する。

現在日本中の操体実践者の殆どは、第1分析の動診操法、あるいは、第1分析と第2分析を混同した「迷走分析」を行っている。

命名は、橋本敬三の一番弟子である三浦寛が、第二分析、第三分析とともに命名したものである。

橋本敬三医師自身、85歳で引退するまで、「楽な動き」「きもちよさ」の区別が明確になっていなかったようで「万病を治せる妙療法」などには「楽」と「快」を混合した表記が見られる。例えば「らくなほうときもちいいほうがあったら、きもちいいほうへ動かす」というような感じである。

橋本敬三が85歳の時、操体は「楽な動きではなく、きもちよさを味わうことである」というようにシフトチェンジする。卒寿の祝いでも「楽と快は違う」「動きより感覚の勉強をせよ」(楽な動きではなく、きもちよさを聞きわけさせよ)と言っているが、文献として残っていないため、一般にはあまり知られいない。

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