イーロン・マスク氏率いるDOGE省の威力は衰えないどころか、激しくなり続けている。彼は<Twitter>を買収して<X>とした時にも、大ナタを振るってリストラをした。公共行政を担う機関に対し、スタートアップのマネジメント方法を適用しようとしている。実働部隊も、若く従来のやり方に囚われないベンチャー気風をもった人たちだ。目標は、毎年2兆ドルにも及ぶ政府債務の増加を、まずは半減させる(*1)ことである。 「新自由主義」と批判される大阪維新の会がやっている<身を切る改革>よりも、ずっと激しいコストカットをしている。大阪市や大阪府の赤字もひどかったが、米国連邦政府のそれは規模が桁違いだ。その規模36兆…