四式戦闘機「疾風」が戦後アメリカでテスト飛行で時速427マイル(687km/h)の高速を発揮したと言う話は有名ですが、これは実測値ではなく単なる推定値に過ぎないと言う説が存在します。 この根拠となっているのがこの427マイル時という速度が最初に記載された資料である「TAIC manual No1(以下TAIC manualと略)」の冒頭の文章の一文です。 TAIC MANUAL No1 p.3 【原資料】 「特に記述がない限り、この資料に載っている性能の図は諜報活動や鹵獲した資料に基づく推定値である」と書かれています。 TAIC manualは言うなれば「日本軍機大図鑑」と呼んでも良いもので日…