全国紙3紙(読売、朝日、毎日)の読書委員が選ぶ年末恒例の今年の3冊が発表された。それらの内、私が読みたいと思った本を取り上げる。 朝日新聞は〔書評委員19人の「今年の3冊」〕。残念ながらここに選ばれた57冊に読みたいと思える本はなかった。 読売新聞は〔読書委員が選ぶ「2023年の3冊」〕。21人が63冊を選んでいる。その中から、 牧野邦昭推薦 伊藤宣広『ケインズ 危機の時代の実践家』(岩波新書)1,034円 ケインズの思想の核を「合成の誤謬」に見出す本書は、ケインズの目指した社会とその経済学を理解する上でよい入門書となっている。 ケインズ 危機の時代の実践家 (岩波新書) 作者:伊藤 宣広 岩…