この1ヶ月ほど、毎日のように袴田再審無罪のニュースが流れています。再審が認められた10年前に、無罪であることは実質的に世間に知れ渡っていたので、今回の判決は「裁判でも検察・警察側の捏造が認められた」程度の意義しかありません。 それにしても不思議なのは、元プロボクサーの袴田にチャンピオンベルトが渡されただの、袴田の姉の長年の苦労だの、重要性の低いことが報道されているのに、「なぜ警察が捏造までしたのか」という考察があまりに少ないこと、紅林という極悪人が静岡にいたので起こった冤罪であることが、ほとんど報道されないことです。 多くの日本人にとって、袴田巌など知りもしなかったはずです。自分が行ったことも…