日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(583)日曜出勤、ないし『素晴らしき哉、先生!』 加藤匡通 十一月××日(日) 『イリアス』下巻は留置場を出てから一ヶ月かかって、ようやくを読了した。前回弾圧時も『監獄の誕生』を、出てから一ヶ月かかって読了している。この時はあと十日延びれば読み終わるのに、と本当に思ってた。今回は延長されるとは起訴を意味して、数ヶ月単位で延びるとわかっていたのでそんなことは希望していない。とは言え延びたら『歴史』とか『戦史』とかギリシアの古典を読みまくろうとは思っていた。そうでもしないと壊れていたろう。 留置場より労働の方がましとは言っても、読書が進まないことがいいこととは…