青春は夢と挫折、そして友情の物語。東京・下北沢を舞台に繰り広げられる、初長編作品『下北沢の夢』が、観る者の心を揺さぶる。監督の玉木慧氏が、実在の友人をモデルに、8年間にわたる若者たちの軌跡を綴る。 物語は、居酒屋のアルバイトをしながら役者を目指す染井春太と、路上で一人芝居をする役者を模索するレオの出会いから始まる。アメリカから帰国したばかりのレオは、春太の家に身を寄せることになり、お互いの夢を追う若者として、共に歩むことになる。しかし、夢に向かって進む中で、春太は取り巻く環境の変化と、自らの夢への思いに揺れ動くことになる。 猪征大が演じる春太と、遠藤史也が演じるレオという主人公たちは、愚直なま…