2000年頃には、いずれインドが人口で中国を追い抜き、中国同様に急激な経済成長を遂げて、21世紀中にアメリカを経済力で上回る大国になることを、私は知っていたように思います。1990年代には「21世紀は中国の時代だ。この波に乗り遅れるな!」という記事をよく読んだ記憶がありますし、今でも中国語の重要性を述べる記事はよく見かけますが、「21世紀はインドも経済大国になる。今から戦略的に投資しておくべきだ!」という記事はあまり見かけないように私は感じています。その大きな理由の一つは、日本人にとって、インドは中国より地理的にも心理的にも遠い国だからでしょう。 「深夜特急」(沢木耕太郎著、新潮文庫)の影響も…