いつから父のことが嫌いになったのか、わからない 家の中で、正しいのは父ひとりだけだった 誕生日とかお出かけとか、楽しいはずの日は、必ずと言っていいほど 父の機嫌が悪くなることで、終わった だから、楽しいはずの日も「最後はどうせパパの機嫌が悪くなるに違いない」と思うようになった そして、予想通り、ほぼ毎回そうなった 楽しいはずの日を楽しみにしなくなった どうせまた・・・と冷めた気持ちを持つようになった 外でご飯を食べれば、いつも母が同じものを注文する、といってバカにし 私が蕎麦屋で、うどんなんか注文しようものなら、「蕎麦屋でうどんなんて食うやつがあるかっ!」と頭ごなしに怒鳴られた 私が大人になり…