仕事と妻を得ること 学生時代の友人と宮崎であつまることになり、南風号という高速バスに、のる。のんびりしてあたたかそうな名前がいいなあと思いつつ、ピーナツをつまみながらビール。北風号などあるのか、なんか寒くて外套が似合いそうだが、あまり乗りたくはないなとどうでもいいことを思う。 少し前通過した人吉が初任の地だった。大学で落ちこぼれだった自分は、就職が課題だった。めしふろといれ以外は全て試験勉強という努力をした。この年求人がなぜか多いという幸運もプラスした。いやそちらが大だった。 しかし、生徒に教えることができるのかという心配は若干あった。 その心配は、教科書を読んで薄れていった。なんと高校の教科…