学習評価の方法が相対評価(集団に準拠した評価)から絶対評価(目標に準拠した評価)になり、全国の学校は絶対評価の研究実践に熱心に取り組んだことだろう。「関心・意欲・態度」、「思考・判断」、「技能・表現」、「知識・理解」といった観点別の指導目標、単元ごと、本時ごとの評価規準の作成、いつ、どこで、何を、どのように評価するかといった評価計画、収集した評価資料の分析と処理、そして、観点別学習状況から5段階評定の算出といった実践に膨大な時間と労力を費やしたのである。 そんな中にあっても、教師は教材研究をし授業も進めなければならない。部活動、生徒指導、校務分掌の処理など、やるべきことが山ほどあり、教師の過重…