ブラシ放電についてはA.3.8,ブラシ放電のハザード同定は6.3に詳述しているので,これらも参照されたい.実際の経験から,次の条件のすべてが満たされるとき,接地導体表面の絶縁層(絶縁性コートやライナー(内袋)など)から着火性のブラシ放電は生起しにくいので,特別な対策は不要となる. 高帯電となる工程・作業(たとえば,絶縁性内袋を入れた導電性ドラムの連続充てん・排出など)でないこと. 人による摩擦は,通常,高帯電となる作業と見なさない. PTFEなどの抵抗率が極めて高いフッ素樹脂の絶縁層は帯電しやすいので,高帯電過程(高帯電となる工程・作業)があるとブラシ放電ハザードとなりやすい. IIAおよびI…