石破茂さんが念願かなって、第102代の内閣総理大臣になった。日頃、彼の主張に共感していた人は少なくはないだろう。ところが、首相になった途端、彼はこれまでの主張を封印したり、ぼかしたり、あるいは真逆の行動を取ったりする。「なんだ、所詮は言行不一致の人物だったのか」と、がっかりした人もこれまた少なくはないだろう。言行不一致の極め付きは、衆議院の早期解散を主張する意見に対してはかねがね、解散は予算委員会を開いて野党の意見を十分に聞き、国民の皆様に判断材料を提供してから、と主張していたのに、首相になるや否や、予算委開催に全く触れることなく、あっという間に解散してしまったことである。首相就任から8日後の…