「綿谷さんの友だち」大島千春さん著 主人公の綿谷さんは言葉の裏の意味や、空気を読ま(め)ない高校3年生 高2まではきっと無視やいじめを受けてきた彼女だが、山岸さんという同級生が隣の席になったことで世界が変わっていく * * * 山岸さんは、綿谷さんが自分と違う価値観なり感じ方をしていることを、(多くの同級生は綿谷さんを異物として扱うなか)当然のこととして受けとる そして大事なのは、山岸さんが「綿谷さんにとって謎でしかない、周りの人と綿谷さんとの考え方や感じ方の違い」を説明してくれることで、綿谷さんが「周りの人と関わる術を少しずつ身につけていける」ようになったこと * * * 綿谷さんにとって山…