1915年(大正4年)12月9日から14日にかけて、北海道苫前群苫前村三毛別六線沢で開拓民をヒグマが襲った「三毛別羆事件」を戸川幸夫が小説化。 その物語を「釣りキチ三平」の矢口高雄が漫画化した作品。 (野生伝説 羆風 戸川幸夫・矢口高雄 ヤマケイ文庫) 人も熊も破ってはならない!大自然にはルールがある 以前、吉村昭の「羆嵐」(くまあらし)を読んだのですが、戸川幸夫のは「羆風」(ひぐまかぜ)でして、なんか紛らわしいですな。 「三毛別羆事件」が起きた場所は、大正時代の電気もない北海道の開拓地で、当時は情報網も発達してませんから、大惨事にもかかわらずそれほど大きく報道されなかったようです。 昭和36…