2017年の本作はオーレン・ウジエル監督の映画監督デヴュー作で脚本も彼が手掛けている。クライムスリラーを髣髴させるタイトルが知らずと心を躍らせてくれるが、タイトルとストーリーが結び付かないことにもいつしか気付く。はたしてこんな題名が必要だったのかと。物語は時間逆行型で過去にも似たような趣向の映画を見たことはあるが、簡単に言えば終盤から本を読んで行くような形だ。もちろん一段落ごとと言うふうにならなければただのフィルム逆回しで終わってしまうため一応の展開は有ると言える。しかし、頭の中をその都度整理していかなくてはならないので少々話に入り込むのが厄介だ。ジャンルはスリラーということなのだろうが、実際…