近代館の後で隣接する仏教館に入るといきなり入り口にあるのがこれ。 そして横長のスペースの壁面はすべて仏像に覆いつくされている。 これが永平寺76世貫首・泰慧王禅師から上原夫妻が引き取ったという約130体の仏像の全貌である。ちょっと凄いというか壮観でもある。近代館の名画にもひけをとらないというか、質量ともにそれを上回るものさえあるのではないかと思った。もっとも自分は仏像についてはまったくの門外漢なのでこれ以上のコメントはできない。 しかし下田の山の中になぜかしらこうした美術館があり、そこではさしずめミニマムな西美とトーハクが並立しているような趣なのである。やはりというか、上原正吉・小枝夫妻と子の…