すずめの子と星の子は、すっかり打ち解けて仲良し になっていました。 すずめの子は巣から下の地面へと降りていき、 二人は仲良く遊んでいたのでした。 しばらくすると星の子が、 「さて、困ったぞ」 と、空を見上げてつぶやくのです。 「どうしたの?」 「実はぼく、まだ空の飛び知らないんだ。 前に落っこちたとき、助けてくれた流れ星 のおじさんに教えてもらう約束したのだけど、 今、遠くへ行っちゃってるから、 まだ習ってないんだ」 「なんだ、そんなことか。それなら、 ぼくが空の上まで送ってあげるよ」 「ええっ、本当かい。助かるよ、ありがとう」 星の子は、ペコリとすずめの子に頭をさげました。 「いいさ。でも、…