50歳で、朝日新聞を早期退職し、ピアノを再開された「稲垣えみ子さん」のエッセイ集です。 ピアノが、いまを楽しむことの幸せを教えてくれたってところが印象的でした。 子供の頃、しんきくさい練習がイヤだったから、あまり練習をしなくて、やめた時は清々したのに、 実はあきらめきれていなくて、歳を取って弾きたくなったそうです。 だけど、実際やってみると、思うように指は動かず、力もなく、おそろしく少しずつの上達でした。 ですが、ピアノの練習をしていく間に、今を楽しめることを大切にすることを思うようになっていったそうです。 そんな気持ちの描写が、軽快で、とてもわかりやすいし、楽しいです。 (function(…