★(シロ人の預言者アヒヤの回想) アヒヤは、暗い部屋の中で心を痛めていた。 ヤラベアム王が、 べテルとダンに「金の子牛」の像を置き、🐂 民に礼拝させたと聞いたからだ。 あの日、私はエルサレムの町の外の やっと自分が休めるほどの、 小さな木陰に立っていた。🌲 相変わらず照りつく太陽の日差しは強く、 ついつい日陰を探していたのだ。☀ 目をつぶっていると、 まったりとした空気が取り囲んでいた。 閉じた瞼の中は、もやもやとして明るかった。 あの時、私は一人の男を待っていた。 その男は、ヤラベアムといった。 ソロモンに手腕を買われ、 強制労働の総監督に任命されていた。 陰ひなたなく良く働く男だった。 い…