二ネべの町を一望できる丘の上に、銀髪の男が立っていた。🗻 その髪は太陽の光を受け、きらきらと輝いていた。✨ 手には干からびた唐胡麻*1があって、かさかさと乾いた音を立てていた。 「お前は労せず生えたトウゴマの、枯れたことを惜しんでいるのか。私は12万人の民と多くの家畜の命を惜しむ」 その言葉を彼は引きずっていた。 そして、ここ数か月間の自分の行動が、走馬灯のように目の前で回っていた。 ヤラベアム王2世の政策に賛同し、国力回復に尽力を注いでいたヨナ。そんな彼に神様の言葉が下ったのだった。 「二ネべに行き、民に私の言葉を伝えよ。『二ネべの罪ゆえ、神の怒りが下るぞ!』と」 二ネべと聞いただけで、虫唾…