ファンタジー 好みに合わない作品について書くことは、実に容易い。気に入らないところはすぐに気づくし、よく見える。言語化して共感を得られなくても、論点は理解してもらえる。反対に、面白い作品について書くことは、なかなかに難しい。思いを伝えきれないのだ。面白さ、というのは、おそらく、つまらなさより、より個人的な体験に近しい。だから、ある場面、ニュアンスを絶賛したところで、根拠があまりに私的なので、わかってもらえないことが多い。 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (字幕版) レオナルド・ディカプリオ Amazon 本作品は実にこだわって製作されている。セット、大道具、小道具はもちろんのこと…