年齢を重ねると耳が遠くなると言われるが、 一般的に加齢により高い周波数の音から聞こえにくくなるという特徴がある。 耳の穴の入口から約3cmのところに「鼓膜(こまく)」があり、 鼓膜は人が空気中の音を最初に感じる器官である。 その音の情報が最終的には電気信号に変換され、 脳に伝わるが、 その途中に「有毛細胞(ゆうもうさいぼう)」と呼ばれる細かい毛を持つ細胞が数多くある。 有毛細胞は内耳(ないじ)の 「蝸牛(かぎゅう)」と呼ばれるカタツムリのような螺旋(らせん)状をした器官の内側に並んでいる。 そして、 この有毛細胞は「感覚毛(かんかくもう)」という細い毛のような束を持ち、 その感覚毛が音の振動に…