国民の2人に1人が“がん”になり、3人に1人が“がん”で亡くなっています。 秋と春は、健康診断の季節です。今回は、がん検診について考えてみたいと思います。 日本のがん検診は,市区町村による対策型検診,職域におけるがん検診,および人間ドック等の任意型検診で行われています。このうち市区町村による対策型検診は健康増進法に基づいて行われ,「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に検診方法,対象年齢および検診間隔が定められ,肺がん,大腸がん,子宮頸がん,乳がん,胃がんの 5 つが行われています。一方,職域におけるがん検診には法的な規定がなく,事業所には実施義務がないにもかかわらず,実際には大…