朝井氏のエッセイは2作品目です。昨年、「時をかけるゆとり」で、その真摯なアホさ加減に驚愕しました。 中学生の娘(日本語いまいちな子)が「電車で吹いちゃう」との感想を漏らしたことから、我が家での氏への評価がうなぎのぼりとなり、本作の購入に至りました。 そして今般、父たる私が先に読みましたが、本作で完全に朝井ファンになった、といっても過言ではありません。 本作でも彼のアホさ加減が遺憾なく、そしてユーモラスに語られます。妙なプライド、中二病的自意識過剰感、しょうもないトラブルと下ネタ、その他もろもろのあり得ないような話の数々。 今回、彼のエッセイは就職後から兼業作家を経て専業になるまでの期間のエピソ…