週に一度、特定の患者がデイルームに集められ、 それぞれ体験談や今後の目標など様々に 語る場が設けられる。そこで語られる 皆さんのエピソードは悲惨なんてもんじゃない。俺自身が場違いな気さえしていた。 40代後半、男性、やや太り気味、常時寝ぐせ。 その男が言った言葉。なお、この内容は 今後の人生を問われた際の返答である。 「ここにいれば・・・・ご飯も食べれるし・・・ 何もしなくても・・・いいんで・・・ このまま・・・・ゆっくりのんびり・・・・ やっていければ・・・それでいいです」 もう彼には「病院を出て自己実現を」とか 「退院後はこういうビジョンで」も何もない。 飢えずに日々過ごす。それ以上を望ん…