「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第23回は、独身の男三人が降って湧いた育児にドタバタする『赤ちゃんに乾杯!』(コリーヌ・セロー監督、1985)を取り上げてます。二年後にアメリカで『スリーメン&ベイビー』としてリメイクされたヒット・コメディ。 forbesjapan.com 冒頭はパーティ・シーンですが、幼児の横顔が描かれた絵画が映されている(それを見ている人はいない)ところから始まるのが、なかなか意味深です。大きな家なのかなと思って見ていると、三人の男性が広いアパルトマンをシェアして住んでいる、ということがわかります。ここで、後々の展開に大きな影響を及ぼす重要な契機がさりげなく描か…