超常現象のビリーバーは山ほど新手の超常現象を生成してくれる。そのなかには超クルクルパーな超常現象論を開陳する人たちもいる。それはそれで興味深くも面白いのだが、やはりそれは人智のフロンティア精神には乏しいのではないかと感じることが多い。 自分にとってより面白くて興味深くあるのは、過去の偉大な知的遺産に対して、冒涜的かもしない拡大解釈を加えることだ。奇天烈な理論を自己流にひねくり回すのが愉悦である。 その一例だ。ノイマンの自己増殖オートマトン理論の冒涜的解釈。 自分の部品を生産する工場があるとしよう。その工場がある日思い立って、自分と同じ工場を建てることにした。しかも、工場の建屋や装置や配電盤など…