「(政治の世界では)数は力、力はカネだ」というのは、故田中角栄元総理の金言である。この言葉の次に「カネは数だ」とも付け加えることができ、この3要素は集まり始めればスパイラル的に増えていく性質があることを示している。 このところ自民党の裏金問題がニュースにならない日はないが、派閥を解消しても、政治資金規正法を強化しても、問題の本質は変わらないと思う。本質とは、地元選挙区などで票という「数」を集める作業に「力(威信・評判・知名度等)」と「カネ」が要ることだ。 決して買収のことだけをあげつらっているわけではなく、日ごろからの選挙区での政治活動を助けてくれる下部組織の運営にはカネがかかるのだ。本来政策…