1966年(昭和41年)6月11日、 ある男性が76才で死亡します。 その人の名前は、熊沢寛道(くまざわ ひろみち)氏。終戦直後に、「真の天皇は自分である」と名乗り出て一躍有名になった熊沢天皇です。 (終戦後、続々と現れた自称天皇) 太平洋戦争で負け、日本が史上初めて外国に占領されると世の中は混乱します。・・と同時に民主主義の世の中になり、自由に物が言えるようになりました。さらに天皇など皇室に対する不敬罪が廃止されたことなどから、「我こそが南朝の末裔で正統な皇位継承者である」と自称する人間が現れました。 (熊沢天皇)数ある自称天皇の中で最も有名なのが名古屋で雑貨商を営んでいた熊沢寛道、通称・熊…